冬はただでさえ乾燥しているのに、暖房を使用してさらに乾燥してしまうため、快適な湿度を保つために加湿器を使用される方は多いのではないでしょうか。
赤ちゃんにとっても乾燥防止、風邪予防のために、快適な湿度を維持することは大切なことです。
そこで、本記事では、赤ちゃんと一緒に暮らす家庭での加湿器の選び方、オススメの加湿器を紹介していきます。
赤ちゃんの加湿器は必要か
赤ちゃんにとって加湿器は、風邪予防、乾燥肌対策の2点で必要です。
風邪予防について
風邪を引き起こすウイルスは、気温が低く乾燥した空気を好み、そういった環境で非常に繁殖します。冬場は風邪やインフルエンザが流行しやすい状態なのです。
そのため、暖房などでさらに空気を乾燥させてしまうと、ウイルスに抵抗の弱い赤ちゃんは風邪を引きやすくなってしまいます。もちろん、パパママも同様です。
乾燥を防ぎ、一定の湿度を保つことは重要であり、加湿器は必要です。
乾燥肌対策について
赤ちゃんの肌は非常にデリケートで乾燥に弱いです。そのため、お風呂上がりにベビークリームなどで保湿をすることが一般的です。
保湿対策としてはベビークリームだけでは限界があるので、部屋の湿度を一定に保つことも大切です。そうすることで、乾燥による肌荒れを防止し、潤った状態の肌を維持することができます。
加湿器の種類について
赤ちゃんにオススメの加湿器を紹介する前に、加湿器の種類を説明します。
加湿器には大きく4種あります。
・スチーム式
・気化式
・ハイブリッド式
超音波式
細かい水滴を出すイメージのもので比較的安価なものが多いです。
仕組みとしては、超音波の振動で水を霧状にして、ファンで空気上に放出して加湿します。ただし、加熱をしないので水中の雑菌もそのまま空気中に放出されてしまいます。
・本体料金、電気代が安い
■デメリット
・水中の雑菌や汚れをそのまま放出してしまう
・霧状なので、まわりの家具を濡らしてしまうことがある
スチーム式
お湯を沸かしたときの蒸気のイメージで、ヒーターで水を加熱させ、その湯気をファンで空気中に放出して加熱します。
加熱するため、殺菌機能がありますが、電気代はかかります。ただし、フィルターなど複雑な部品が少ない商品が多く、使い終わったら内部に付着した水アカを落とすだけで済むので、お手入れが簡単です。
・加熱して加湿するので、水中の雑菌を放出しない
・加湿能力が高い
・お手入れが簡単
■デメリット
・電気代がそれなりにかかる
・蒸気に触れると火傷してしまう懸念がある
気化式
濡れた洋服を風で乾かすイメージで、水を含ませたフィルターに速い風を当て、気化させながら加湿します。ヒーターがないので電気代が安く済みます。
また、加湿力は比較的弱めですが、蒸気が熱くならいので、赤ちゃんが万が一触ってしまっても安心です。
ただし、気化式加湿器は定期的なお手入れが必須です。加熱による煮沸消毒ができないため、カビなどが繁殖して衛生的でない空気で加湿される可能性があります。
・目に見えない水蒸気粒子で加湿
・電気代が安い
・赤ちゃんが触っても安心
■デメリット
・大量の風で加湿するため、運転音や本体サイズが大きい
・部品が多く定期的なメンテナンスが大変
ハイブリッド式 加熱気化式
濡れた洋服を温風で乾かすイメージで、複数の加湿方式を組み合わせた比較的高価な加湿器が多いタイプです。
加湿方式としては、超音波式スチームハイブリッドと気化式スチームハイブリッドの2種類があります。
超音波式スチームハイブリッドは、超音波で気化させて、加熱殺菌したうえで蒸気を吹き出して加湿します。気化式スチームハイブリッドは、フィルターへ温かい風を当てて加湿します。
・雑菌を放出しづらい
・素早く加湿可能
・一定の温度に下げてから加湿するため、触っても火傷の心配が低い
■デメリット
・電気代がかかる
・本体代が高価なものが多い
加湿器の選び方
それでは、赤ちゃんのいる自宅で使用する加湿器選びのポイントを紹介します。
適用畳数
当たり前ですが、使用する部屋のサイズに適したものを使用することは非常に重要です。
適用畳数より狭い部屋で使用してしまうと加湿されすぎによりカビなどの原因になってしまいますし、逆に部屋のほうが広いと十分な加湿ができません。
お手入れのしやすさ
忙しい育児の中で、衛生的に使用するために、お手入れのしやすいものがオススメです。
中にはフィルターがなくて、丸洗いできるものもありますよ。
安全機能
赤ちゃんが間違って倒してしまったり、ボタンでいたずらするということの対策として、転倒自動電源オフ機能やチャイルドロック機能のあるものがオススメです。
また、蒸気を触ってしまって火傷ということを防ぐため、高温の蒸気にならないものがオススメです。
静音性
使用中の音が大きくて赤ちゃんが起きてしまったり、パパママが寝づらいということを防ぐために静音性のあるものを選ぶことも重要です。
一般的に30dB以下であれば静かだと言えます。
赤ちゃん用にオススメの加湿器5選
赤ちゃんと暮らす部屋で使用するオススメの加湿器を5つ紹介します。
象印のスチーム式加湿器
スチーム式の象印の加湿器で、スチーム式ですが、沸騰させた綺麗な蒸気を65℃まで冷まして加湿します。
チャイルドロックで操作できなくでき、ふた開閉ロックに転倒湯漏れ防止と、万が一のときも安心です。
また、フィルター不要、広口容器で掃除も簡単で衛生的に使用できます。ただし、静音性は弱いです。
シャープのハイブリッド式加湿器
シャープのハイブリッド式加湿器です。
気化式ハイブリッドタイプで、温風で加湿していくので、放出口をさわっても全く熱くなく安心して利用できます。
おやすみモードで静音性も保て、また、丸洗い可能なので衛生的に使用できます。
パナソニックの気化式加湿機
1日8時間運転で1ヶ月100円以下と消費電力の少ないDCモーターを搭載した気化式の加湿器です。気化式なので、吹き出し口が熱くならないので赤ちゃんも安心ですね。
また、運転音が15Dbと非常に静音です。
フィルターなどは月一回水で押し洗いするだけで10年持つらしいですが、お手入れ部品は多いので注意です。
三菱重工のハイブリッド式加湿器
三菱重工のスチームハイブリッド式の加湿器です。
スチーム式と気化式を組み合わせているので、排出されるときの蒸気は55℃以下で非常に安心です。また、万が一転倒しても水は熱湯でなく常温水なのでも良い点です。
さらに、チャイルドロックもついており、運転音30Db以下と静音です。
CORONA(コロナ)のハイブリッド式加湿器
ママの声から生まれたハイブリッド式の加湿器です。
水を浸透させた加湿フィルターに温風を当てて、湿った風を出して加湿します。設定湿度に達したら、ヒーターを切り気化式に切り換えて省エネ運転になるので、ただのスチーム式と比べて電気代も節約できます。
蒸気は熱くなく、転倒で電源オフ機能やチャイルドロック機能と安心です。さらに、フィルター乾燥機能もついており、衛生的に使用できます。
また、静音モードだと25Db以下とかなりの静音です。
最後に
いかがでしょうか。
赤ちゃんのいる暮らしの中で、オススメしたい加湿器を紹介していきました。
加湿器選びで悩まれている方の参考になると幸いです。
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以上